前回に引き続き同じような製作記録です。
今回は私が普段用いている Atmel 社のマイクロチップである AVR にプログラムを書き込むためのプログラマーのお話です。
関連するお話は過日の私のブログ、AVR と Arduino (1) や AVR と Arduino (2) などがありますが、今回製作を試みたのは、ご本家 Atmel 社から出されている AVRISP mkII という純正プログラマーのクローンなのです。
右上写真にそのチップ( AT90USB162 秋○で入手)を示しますが、TQFP32 という約7mm角の小さな本体から32本ものピンが出ており、とても直接配線はできません。
プリント基板を起こす手もありますが、今回は補助基板を用いました。それでもピン間の半田ブリッジによるショートのないことを念入りに調べます。(左上写真)
回路図をよくみるときわめてシンプルなのがわかりましたので、自作用にアレンジしてわかりやすく書き直したのが、左図です。ですから、電圧は5V単一で、ポートもPDIを省略してあります。( 3.3V 対応やPDIポートの増設は容易ですからまたそのときに、、、、)
左がUSBポート、右は従来からの「ISPポート」(上側)に加えもう一つ今回の目的である「TPIポート](下側)を備えています。
ハードができたところでいよいよ魂であるソフト(ファームウエア)を書き込みます。
ありがたいことにこの AT90USB162 というチップはUSBでパソコンにつないでやればプログラマーなしで直接プログラムを書き込むことができます。
事前に Atmel 社のホームページから「FLIP]という書き込みソフトをダウンロードし、インストールしておく必要があります。
・あらかじめ書き込むべきファームウエア( AVRISP-MKII-avrdude.hex )をわかりやすいところにおいておきます。
・次に AVRISP mkII clone ボード上のジャンパーピン(回路図中赤丸で示したHWB)にショートプラグを差し込んでショートさせておき、ボードをパソコンにUSBケーブルで接続します。
・つぎにボード上のリセットSWをおします。
・パソコンがボードを認識したのちに「FLIP」を立ち上げます。(左上図)
・パソコンがボードを認識したのちに「FLIP」を立ち上げます。(左上図)
・ メニューバーのDeviceで AT90USB162 を選択。
・同じくFileから先ほどの AVRISP-MKII-avrdude.hex 指定して、
・SettingからUSBをオープンします。
・USBケーブルを抜いてパソコンとの接続を切り離した後にボード上のジャンパーピン(HWB)のショートプラグをはずして再度パソコンを接続して、デバイスマネージャーを開いてみると、、、、右のように AVRRISP mkII と認識されています。
ということで今後 XMEGA シリーズや tiny10 などといったAVRにも書きこめる環境ができました。メデタシ メデタシ、、、、
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