2014年5月3日土曜日

古いCDプレーヤーのリモコン修理

 我家のオーディオ装置はずいぶん古いものが多く、左写真にある、このSONYのCDP-XA3ESも1994年発売なのでかれこれ25年以上にもなりますが、それでも新参者の部類でしょう



 ソースはすべてCDで、このCDプレーヤーの出力を直接管球メインアンプに入れています。またこのメインシステムの使用頻度はあまり多くなく、メインアンプのコンデンサーのために?時折動かしてやるくらいです。
 ところが最近になってCDプレーヤーのリモコンが全く働かなくなっているのに気がつきました。ここ何年か電源の単三電池を入れ替えてないので、さっそく新品を入れてみましたが何の反応もありません。ちなみに古い電池の起電力はほぼゼロですし、よく観ると電極付近に緑色のものが付着しているように見えます。

 このことは電池を入れ替えずに放置した機器によく起こりがちなことで、電池から腐食性の気体や液体が漏れ出て、電気回路を含む周りを腐食してしまう現象であることに思い当たりました。

 さっそくリモコンを分解してみると左写真のように基板の制御回路部分の配線が腐食されてなくなってしまっています。(写真は生成した酸化物?を取り除いてあります。)

 確かこの手のリモコンは言うところの「激レアモノ」らしく入手は困難とか、、、、リモコンはなくともCD再生には問題はありませんが、このSONYのCDP-XA3ESを購入したときの大きな理由が、「リモコンで音量調節ができる!!!」ということだったので、もう修理するしか選択肢はありません。
 さいわい基板が片面でしたので、上写真のように消滅した回路の痕跡をたどりつつ、修理すべき姿をイメージしました。
 なくなった配線は錫メッキ線で、どこかに飛んでしまった表面実装部品は、単なるパスコンだと判断して手持ちの0.1μFのチップコンをつけておきました。(右写真)

 きわめて不細工ですが、応急手当ということで、、、、
 またあちこちの腐食痕は完全に取りきれていませんので、湿気などで再発することも覚悟せねばなりませんが、その時はまたその時で、、、、


 リモコンを再度組み上げて、お気に入りのムターのCDをいれたオーディオ装置の前に座ります、、、、おー動きました、チェックした限りすべての機能に問題はありませんでした。(あたりまえ)
 
 身の回りには電池を使った機器が多くありますが、しっかり管理しておかないと大変なことになります。(かつてマッキンのSE-30をバックアップ電池の液漏れでダメにしたことがあります。)

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