2015年10月13日火曜日

名古屋栄生の赤レンガ工場跡

 先日名古屋の友人宅を訪問した折、近くの赤レンガ工場跡へ昼食と食後の散策にでかけました。

 これらの赤レンガ造りの建てものは明治から大正のはじめにつくられ、昭和の永きにわたって日本を支え続けてきたものなのです。
 そしてこれらの赤レンガ工場跡は今では「トヨタ産業技術記念館」と、これにほぼ隣接して「ノリタケの森」になっているのです。

   
 「トヨタ産業技術記念館」はトヨタグループ発祥の地である旧豊田紡織の本社工場跡ですし、「ノリタケの森」は、これも旧日本陶器(ノリタケカンパニー)の本社・工場跡地です。

 昼食の時間を見計らって少し早めに出かけたのですが、やはり人気が高く、順番待ちの状況でした。

 左写真はレストラン「BRICK AGE」のエントランスですがうまくデザインしてあって名前の「レンガ時代」の雰囲気がよく出ています。

 しばしメニューをあれこれ吟味しながら時を過ごした後ようやくにして昼食のスタートです。

 我々がオーダーしたのは折角だからということで、その名も「赤煉瓦ランチ」です。右写真にあるのはワンプレートのメインとデザートですが、この他にサラダ、パン、ドリンクがついていて空腹のお腹を満たしてくれました。

 多少料理が並ぶのに時間がかかったのはそれぞれにしっかり手がかかっていたのだと知りました。

 昼食が目的なので見学はまた孫とでも来ることにしてざっと目についたものは、、、、

 、、、、環状織機です。

これはかの豊田佐吉翁が1906年(明治39年)に発明したもので、通常の織機は横糸を紡ぐ飛び杼(とびひ: シャトル)が左右の往復運動であるのに対し、環状織機ではとどまることなく円運動をしながら織っていくのですから当然出来上がりのスピードが違います。


 また右写真は1898年製の蒸気機関でトヨタ産業技術記念館の設立趣旨に共感してはるばるドイツからやって来たものだそうです。



 こうした光景はかつて訪れたデトロイトのヘンリー・フォードミュージアムを想いださせます。



 そして大勢の人集りのまえには、、、、ロボットの演奏です。


 司会のお嬢さんの口上が終わると、ロボット君?は徐ろにヴァイオリンを顎の下に持ち上げ、弓を当て、曲が流れ始めました。

 でも何か変です。ピッチがあっていないのでしょうか?でもそのことが本当に演奏していることを示しているのですが、まだまだ指使いの制御が難しいのでしょう、早々にその場を引き上げました。

 次に向かったのは「ノリタケの森」です。隣接とは言っても10分ほど歩きました。

 公園側から入場しましたが、いまはモニュメント化された6本の旧工場の煙突越しに名古屋駅前のビル群が見えています、ルーセント・ビルもあります。

 たまたま休日のこととて家族連れも多く、小さな子どもたちがはしゃぎまわっていました。

 公園の片隅にはビオトープもあり、都会の中の安らぎを指向しているのでしょうか。

 右は、旧日本陶器の赤煉瓦作りの工場群です、ここであのオールド・ノリタケなどが作られたのでしょう。




 工場設備もモニュメントとして飾ってありました。









たまたま
GoGreenMarket in Nagoyaというイベントが開催されていました。

 Go GreenコンセプトはRe-USE(再利用)、Re-DUCE(軽減)、Re-CYCLE(資源再生)の実行と共に「地球環境にやさしく、資源を大切にシンプルな暮らしを送る」という意味を持っており、美しい緑の庭で、厳選されたジャンク雑貨やアンティーク、クラフトやファブリック、植物の寄せ植えやフードなど、その道のスペシャリスト達による様々な提案を楽しむ(主催趣旨より)、、、、というイベントだそうです。


 草木もいろいろ販売されていましたが、家人が可愛らしい木を見つけました。オーストラリア産のドドナエア(Dodonaea) という木です。

 それほど大きくならず、姿も良く、季節に応じて葉の色が変化し、小さな花が咲いて、できた実が蝶のような形、、、、連れて帰りましたが先々が楽しみです。

 私もちいさな鉄製のクランプをゲットです。
 表面に FORGED STEEL / HEAT TREATED 裏面に CINCINATI TOOL CO. とあります。
 鍛造品を熱処理したもので米のシンシナティ産のようで、アメリカのモノ作り全盛時代のものなのでしょう、入念な手作り感と表面の色が何ともいえません。 空は多少曇り気味でしたが、楽しい一日でした。

0 件のコメント: