第1日目は何度目かの松本城訪問したのち、昼食には松本では5本の指に入ると言う「そば屋 五兵衛」なる店で手打ち蕎麦を味わってきました。
店は夫婦二人のみで、丁寧にひとつづつ順に作るため、待ち時間の1時間はあたり前のようです。
しかしながらご主人の病弱の故か、後で調べたら3月の前半はほぼ毎日が休店日で、たまたま訪れた私たちはまさにラッキーでした。
さらにラッキーなことには限定メニューの「粗碾き生粉打ち(あらびききこうち)蕎麦」が一人前だけ残っていました。これは、手碾き石臼で玄蕎麦を丹念に碾き「つなぎ」を加えずに水だけで打つという野趣豊かな 10 割蕎麦、、、、とのことで、さすがにおいしかった!
もちろん他の「ニシン蕎麦」や「せいろ蕎麦」も十分に堪能できたようです。
こののち松本市内を少し散策しましたが、あちこちに古い家並みが残っており、改めてそのよさを味わいました。
その後、少し早めでしたがホテル入りし、温泉そして少しだけ豪華な夕食の時間を楽しく過ごしました。
翌朝、家人の声で目を覚ましました、、、眠い目で窓の外を見て驚きました。
なんと雪景色です。事前にホテルに問い合わせたときには「今年は雪が無くて、、、」と申し訳なさそうな話でしたが、、、落ち着いて空を見上げるとところどころ青空が見えています、これもある意味ラッキーなのでしょう。
屋根が白兎のようになった車の雪落としをして、出発するころにはもう雪は日陰に残るのみとなっていました。
今日の予定は安曇野ちひろ美術館です。
ちひろ美術館は東京・下石神井にもありますが、手狭になったこともあり、その開館20周年を記念して安曇野にも設立されたとのことです。
美術館はアルプスの山々を望む地に広い敷地を取って、低層の建物だけで構成されており、また敷地全体を「安曇野ちひろ公園」として、散策しながら寝転んだり、美術館を鑑賞したりできる魅力的なスペースにしてありました。
右下の第1駐車場から美術の道を経て入館します。
入館証は下写真のような、5cm角のかわいいもので、ちひろの絵が印刷してあります。
これを身に着けていれば1日中出入りが自由なのです。
「いわさきちひろ」は福井県武生市生まれの、冒頭に掲げたような子供の水彩画に代表される日本の画家、絵本作家で、常に「子どもの幸せと平和」をテーマとしていました。
ここ安曇野ちひろ美術館には、彼女が1974年に55歳で肝臓がんのために早世するまでの生い立ち、成長、活動そして作品などが詳しく展示されています。
また、この美術館は絵本美術館でもありますので、国内外の絵本約3000冊をそろえた「絵本の部屋」もありました。(上写真)
建物の外側には、安曇野の自然を味わいながら絵本を読むことができそうな場所がありましたが、今はまだ春雪に占拠されています。
とはいっても春はもう私たちの足もとまで来ていました。
館内は木を生かした、瀟洒なデザインで、明るい心地よさが感じられました。
右写真は館内で、先方にあるカフェの方向を見たものです。
折角の機会だから、、、と軽い昼食を兼ねたお茶の時間を持ちました。
写真はイチゴタルトとスコーンです。
順序は前後しますが、下の写真は安曇野ちひろ美術館を正面入口の反対側、すなわち前述の公園見取り図の花畑から見たものです。
すべて平屋で構成されており、安曇野の自然とよく調和するように考えられているものと思います。
また、公園見取り図の左端には「ちひろの黒姫山荘」を復元したものがあります。
1966年、ちひろはアトリエを兼ねた山荘を黒姫高原に建てました。
この4間四方のコンパクトなアトリエ兼住居である黒姫山荘は、周囲を囲む美しい樹木や野尻湖の景色を愛でられるように、少し高床で、かつ床の高さから大きく窓が取られています。
左写真は山荘の窓からちひろの制作現場をみたものです。
描きかけの挿絵?や道具類が置かれています。
絵筆は制作者の左に置かれています、、、そうです、彼女は左利きだったんです。
そして今回の戦利品?です。
その1は、隣接した公園で、フラワー即売会をやっていましたが、そこで家人が見つけたクリスマスローズです。
小輪でベル咲きの可愛らしい雰囲気で、緑の花を付けた、「ウインターベル」という株で、我家の庭には無かったものです。それも当然、ほとんど流通のない希少なクリスマスローズで、栃木県でしか生産されない限定品種だとか、、、、
その2は、安曇野ちひろ美術館のミュージアム・ショップで見つけたガラス製の小さな花瓶です。
帰宅してふと気づいたら、庭の花が挿された姿を、早々とテーブルの上に見つけました。
健康で、平穏な日々に感謝です、、、、
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