2014年4月15日火曜日

125MHz Xtal発振器

 左の写真は、私のブログの中にもたびたび出てくる(「AVRによるAD9850_DDSユニットのキーパッド制御」、「DDSコントローラーの製作」など)中華製のDDSユニットです。
 出力部のLPFがプアだとか、グラウンドの設計が弱いなどいろいろ言われていますが、なんといってもユニットの価格が取り付けてあるIC( AD9850 )単体より安い?とあってはわれわれアマチュアにとって欠かせない有用なユニットであることに変わりはありません。

 なかでもこのユニットの心臓とも言うべき発振器(左写真中の、金属色正方形の部品)は125MHzという周波数の高さからか、PLL方式らしくそのスペクトル純度がよろしくないとの検討結果がTTT/hiroさんのブログ「 Radio Experimenter's Blog 」に詳しく述べられています。
 さらにそのブログ中に「 125MHzを自作のクロックで」という回路図から調整法までの親切、かつ詳細な記述があり私もこれにチャレンジしてみることにしました。

 あらかじめバラック・セットで目星をつけた後、正式版?の作成に入りました。
 右写真は、主な部品をノートの上に並べたものですが表面実装部品を主に使うことにしましたので、それこそ鼻息で飛んでしまいそうです。

 写真中央部右の T25-10コア には手持ちの関係から0.26mmのポリウレタン線を一次側6回、二次側1回(通すだけ)それぞれ巻いてあります。トランジスタは表面実装部品に拘って2SC3356を、また左上のICはオリジナルどうりのμPC1651です。

 基板はいろいろ迷いましたが、両面プリント生基板にルーターで溝を掘ってつくりました。多少不恰好ですが、修正も含めて手軽さが気に入っています。

 左写真は、部品を実装して、調整しているところです。
 回路が洗練されているだけあって、TTT/hiroさんがブログ中で触れておられるように、部品、特にトリマーコンデンサーと Xtal には注意が必要でした。手持ちの表面実装トリマーコンデンサーを使ったときは、150MHz(それも怪しげな波形)の発振に驚きましたし、 Xtal も75MHzでしか発振しないものもありました。
 トランジスタのエミッタ側のクリティカルな調整に比べるとコレクタ側は少しマイルドな感じでした。
 またμPC1651には6V以上かけると壊れるということを直前に知りました、危ない危ない、、、、
 
 ということで右写真のように、無事125MHzが得られました。

 さて次はLPFを作り直してみようかな、、、、

2 件のコメント:

TTT/hiro さんのコメント...

125MHz発振器が旨く再現して頂けたようでよかったです。 加藤

悠悠櫻 さんのコメント...

 これはこれは、私の尊敬すべきご本家さんのご訪問ですね!
 TTTさんの記事は大変勉強になる点が多く、ホームページの時代から現在に至るまで「お気に入り」のトップに入れて毎回更新を楽しみにしてきています。

 今回の書き込みは、サインをいただいたような気分です。今後ともよろしくご指導ください。