左写真は、中国の上海からはるばる約2週間かけてやってきた USB-RS232C ケーブルです。
USB-RS232C ケーブルについては先日のブログでアップした「 RS232-USB シリアル変換ボックスの製作」と同様な目的で使用します。すなわち RS232C のインターフェースを持った機器やワンチップマイコンとの信号の授受を RS232C の入力端子を持たないパソコンで、 USB 端子を代わりに使用しておこなう変換ケーブルなのです。
ただそれだけでは何の話題性もありませんが、たまたま ebey を観ていたらこのケーブルがなんとワイコイン(日本円)で出ていたのです、それも free shipping(送料込み)です!!!ということでためしに購入したのが事の顛末です。
さっそくモノはためしということで製作中の AVR 回路( arduino data logger )に繋いでみました。
パソコンのOSは Windows 7 ですが、USB ポートに差し込んでも device driver を自動ではインストールしてくれませんでした。商品は多少丈夫な茶封筒に本体のみ(上写真のまま)同封されており、他にはCDはもとより説明書にいたるまで何一つ同梱されていません。
会社名もわかりませんでしたが、本体に「 HL-340 」と刻印されているのを頼りにネットで検索したところ device driver のダウンロード先が複数見つかり、安全そうなところからダウンロード、インストールし、結果「使用可能」のメッセージが出ました。
ところが一難去ってまた、、、、
ターミナル画面上には上写真上に見られるように、なにやら怪しげな文字列が、、、、でも、表示されればこの USB-RS232C ケーブルは正常に動いているといえそうです。
これまでの経験から、おそらく信号が反転しているとにらんで超簡単なTrによるインバーター(左図上)を AVR の TxD とケーブルの間に入れたら上写真下のように一件落着でした。
ただネット上の情報からこのICは WCH 社の CH-340 ではないかと思われます。データをダウンロードして USB-RS232C への応用部分を挙げたのが左図です。
ターミナル画面上には上写真上に見られるように、なにやら怪しげな文字列が、、、、でも、表示されればこの USB-RS232C ケーブルは正常に動いているといえそうです。
これまでの経験から、おそらく信号が反転しているとにらんで超簡単なTrによるインバーター(左図上)を AVR の TxD とケーブルの間に入れたら上写真下のように一件落着でした。
このあたりについては「ChaNさん」のホームページにある「 RS-232C - TTLレベルの簡易変換方法 」にくわしいですが、参考までに掲載されている回路を左図下に挙げておきます。
右写真は、ブレッドボード上に組んだ AVR 回路( arduino data logger )から信号をとりだしているところですが、この写真では右下の白丸で示したように上図の「ChaNさんのページより」と示されているCMOSによる変換器(以前に作成してあった)をつかっています。
さて、とりあえず使用可能になったところでこのケーブルの正体を推測してみました。本体内部には小さなプリント基板とそれに乗ったIC(ポッティングされていて型番不明)がありますが、全体がブルーの樹脂でモールドされているので分解もできません。
これによれば RS232C の DB9 ソケットには RxD,TxD,GND の3本しか接続されていないようです。(DTRもでてました 上の応用は参考のみに、、、、)
さらに応用回路では信号が負電圧まで振れているように見えますので念のため確認してみたのが右写真です。期待に反して? USB-RS232C ケーブルの TxD からは 0~5VでのいわゆるTTLレベルで振れていることがわかりました。
またFTDIのICであればソフトで入出力の反転、非反転を自由にセットできるのですが、今回の CH-340 チップでは詳細不明です。
とはいえ実用になりそうな、これだけのものが送料込みでワンコインとは驚きでした。ちなみに国内のネットでは同じものとおぼしきモノはコインを10枚前後必要とするようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿