2015年7月20日月曜日

今年もニッコウキスゲをもとめて

 年もニッコウキスゲをもとめて先日霧が峰へ出かけてきました。
 花の見ごろはもちろんその年々で異なりますが、おおよその目安を7月10日前後に置いています。

 さらにこの時期は梅雨の真っ只中でもありますし、ホテルの空き具合や野暮用の調整などをクリアして最終的に日程が決まったのが約一ヶ月前のことでした。

 冒頭の写真は今回の結果ですが大当たりでした。
 台風がトリオで押し寄せる中、出発の日は奇跡的に好天でしたが逸る気持ちを抑えてまずは毎回お定まりの、ガムラスタンで昼食です。

 ここガムラスタンはスウェーデン料理が味わえる北欧料理店で、お店の名前は過日私たちが北欧旅行をした動機付けにもなったストックホルムの旧市街地の名前です。

 今回は入口のスウェーデン国旗が真新しくなっており、出迎えてもらっている気分です。

 ここの料理は美味かつ量も多く、さあ食べるぞ!!といった気概も必要です。

 とはいってもメニューはいつも同じで、今回もヴィンヴェリーなるコースを選択しました。右上写真は左からニシンのディルマリネ、アボカドのサラダと魚介類の盛り合わせ、シェフ特製デザート盛り合わせです。



 店内には小さな売店もあり、民族玩具などもおいてありました。
 右上の赤い馬はもう日本でもお馴染みです。



 ゆっくりと時間をかけた昼食を終えた後、大門峠を経てヴィーナスラインを目指します。

 出発時点ではまだうす曇ではありましたが、いまや夏の青く高い空に変わっています。これもお定まりの地点から蓼科山と白樺湖に一年ぶりのご挨拶、、、、

 さらにヴィーナスラインを行くとその先に富士見台という駐車場に着きます。ここはその名のとうり、八ヶ岳の稜線の彼方に富士山が見えますが、気象条件次第で私たちが見たのは何十年間で二三度でしかありません。

 この霧が峰には富士見台駐車場の山側と車山肩の2ヶ所にニッコウキスゲの群生があります。
 右上写真は前者で、お花畑越しに蓼科山が見えます。

 約8年前から急激に増加しているニホンジカによる食害や踏み荒らしからニッコウキスゲをまもるために前述の二ヶ所に電気柵や防護ネットを張り巡らしての努力が奏効し、かつての景観が再現されつつあるとのことで、これまであまり観られなかった群生がここ二三年再度観られるようになった訳がわかりました。


 お花畑を十分に堪能し、次いで車山肩のコロボックル小屋に向かいます。

 コロボックル小屋前にある右写真の標識に従って強清水方面に歩を進めると、、、、ありました。

 






 左写真では少しわかりにくいですが、ハイキングコースの左側に多くのニッコウキスゲが見られます。

 しかしながらここ車山肩は広くて見晴らしはいいのですが、あるがままを保護してあるようで、花々は柵からは遠く柵も高いので、柵が低く目立たずにニッコウキスゲを至近に観られる富士見台のほうがより観光客にやさしいと感じました。

 あるがままを保護と表現しましたが、こちらはよく見ると白い花をつけたたくさんのコバイケイソウと競合状態にあるのがわかります。
 
 コバイケイソウはこれも代表的なお山の植物で、姿も優しいのですが、花にも葉にも植物毒を持っており毎年誤食による被害があるようです。

 四・五年を周期に咲くようで今年は当たり年なのかもしれません。

 右写真は保護柵の境界です。右側(外側)にはニッコウキスゲが皆無なのがわかります。

 左写真は鷲ケ峰とその手前に逆三角形に見える八島ケ原高層湿原です。
 今回は時間の関係から湿原周回散歩は断念しました。

 今回は天気、花それぞれに恵まれてそれこそ何十年ぶりの霧が峰でした。


 その後少し早めにホテルへ帰り、ゆっくりと温泉を楽しみ、夕食です。ビュッフェスタイルはいつも食べ過ぎてしまうので要注意ですが、まあ時折は胃の腑にもストレッチが必要、、、、などと勝手な理屈をつけてついつい過ごしてしまいました。

 ふと思い立って近くの小川へ蛍狩りに出かけました。半ば期待せずに出かけたのですが、たくさんのゲンジボタルが私たちだけのために静かな光のショウを見せてくれました。



 翌日の天気も上々です。

 朝のひと時を散歩としゃれ込みました。
 ホテルを一回りする散策路があり、ゆっくり回れば30分ほどかかります。


 小径は繁った木の下にあり、朝とはいえ夏の強い日差しを妨げてくれます。




 





 ふと見上げるとクルミの実が房なりになっています。おなじみの種とは異なって若々しいです。


 こちらはクリの赤ちゃんです、どちらも普段の町中では見られません。



 途中で見かけた揺り椅子で一休みです、幼い昔をおもいだしているのでしょうか、、、、

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