2016年5月8日日曜日

新緑の高月院

 今回の5月連休は我家にとって静かになってしまいました、孫たちも大きくなって学校最優先の年代になったのです。

 春先の不順な天候もどこへやら、五月晴れの陽気に誘われて松平高月院へ出かけました。
 ここは徳川家康の祖、松平氏の菩提寺で、近接して松平東照宮もありますが、俗化しておらず、こんな時期の散策には絶好の場所です。 

 冒頭写真は散策路の入口にある松平太郎左衛門親氏の像ですが、新緑に囲まれて綺麗です。

 右は松平東照宮の前池で、ここも緑に溢れています。 



 散策路をしばらく行くと突然にシャクナゲ(石楠花)の花が目に飛び込んできました。すべての花が開くにはまだ間があるようですが、しっかり開いたものもあり、ある意味この新鮮さは今が見ごろです、感動的な美しさでした。

 右手の緩やかな斜面を見上げると、そこにはなんとエビネラン(海老根蘭)の一群が一斉に花開いていました、見事です。




 やはりこの地は少し高いので、その分春の訪れが遅いのでしょう。



 その先で珍しいものを目にしました、黄色いツツジです。
 家に帰って調べたら、レンゲツツジでした。レンゲツツジは朱色が通常ですが、稀に黄色があるようです。


 新緑や花を観ながら登っていくと天下茶屋に着きました。ここは茶屋とは言うものの蕎麦などもあります。少し早いですが、昼食代わりに「天下餅」を食べました。(少し足りないようなので五平餅を追加しました)

 ~織田がつき、羽柴がこねし天下もち、座りしままに食うは家康~ と三英傑の歴史的役割については昔からよく言われています。
 この茶屋にフタバアオイが売られていました、さすが家康ゆかりの地です。この葵の葉で家康の紋所ができています。(先のブログ「春の庭花_2016」参照)



 又この茶屋の一角では地元作家の手作り陶器即売会が行われていました。




 さらにここからは谷川のほとりを細流(せせらぎ)の音を聞きながら緑のトンネルを登っていきます。




 傍らではヒヨドリがご挨拶です。







 かつて中国から帰化したシャガ(胡蝶花)は群生を見ることが多いのですが、花のひとつひとつを仔細に見るとその繊細さがよくわかります。



 これはタツナミソウで、我家のタツナミソウは白です。(先のブログ「春の庭花_2016」参照)


 そして前方に真っ白な花の色が見えてきました、 枝いっぱいに小さな花がびっしりと咲いています。
 そうですこれはウノハナでしょう。

  卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来啼きて忍び音もらす夏は来ぬ いまでは卯の花の垣根はめったに見られません。

 ようやくせせらぎを登りきり、平地に出ました。
 ここにある池にはミズバショウがあるのですが、花はすでに終わっており、元気な葉のみです。
 いくらか期待をしていたのですがいくらなんでも遅すぎました。



 水辺にはアヤメが陽の光をいっぱい浴びつつ、薫風に心地よさそうです。

 転じて水面を観るとメダカとドジョウがこれも心地よさそうです、まさに5月、、、、




 いよいよ高月院の参道です、両側にツツジが綺麗です。





 高月院に到着です、皆の幸せをお祈りしました。






 坂の下にある駐車場への道端に真っ赤なケシの花が鮮やかに咲いていました。

 自然に包まれてゆったりとした時間を過ごすことができました。

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