2016年7月5日火曜日

今年もまたニッコウキスゲ (1/2)

 先月の尾瀬旅行ではミズバショウが例年より一月も早かったことから、ニッコウキスゲはどうなんだろう、、、、と気になり始めました。

 もう7月になろうという時期に今からではホテルも空いてはいないだろうとダメもとで電話したところキャンセルがあったようでOKとなり、急遽蓼科に出かけることになりました。

 梅雨の真っ只中ということではっきりしない空模様を気にしながらの出発ですが、尾瀬でのハイキングが特に支障がなかったので、機会があれば八島湿原を一回りできたらという期待も併せ持って出かけました。

蓼科へはもう何十年間も毎年欠かさず出かけていますので出かけるのに何のストレスもありません。例によって昼食を摂るためにスウェーデン・レストランのガムラスタンへ立ち寄りました。

このレストランはいつ行ってもまったく同じメニューですがたまにしか行かない私たちにとってはそれはそれで安心感があります。 ゆっくり時間をかけてリフレッシュしたのちにお目当ての霧ヶ峰富士見台駐車場を目指します。
 この駐車場のヴィーナスライン北側斜面にニッコウキスゲが咲いているはずです。

 ニッコウキスゲです、やはり時期が一週間ほど早くて花は約3割くらいでしょうか、でもその分これから咲こうという蕾が多くて何か若々しさを感じました。

  ニホンジカの食害からニッコウキスゲを守るために周りに張り廻らせた電気柵の効果は絶大なようで、ニッコウキスゲの密度は確実に高くなっているようです。

 左写真は東側を眺めたところです、蓼科山は雲に覆われてみることはできませんでした。

 時期が早いせいか見物の人たちも少なく、天候ももうひとつはっきりしませんが、ギラギラと照りつける日差しのことを思えば気温も低く下界のことを思えばまさに天国です、ゆっくりと時間を過ごすことができました。

 私たちはさらに足を伸ばして、コロボックルヒュッテに向かいました。

 この地は50年前にはじめて来た記念すべき場所ですが、電気柵の効果が出はじめており、今年は一面の黄色いお花畑が期待できそうです、、、、が霧ヶ峰富士見台駐車場よりさらに高地のため花はチラホラで右写真のように蕾がびっしりです。

 「いやこれくらいのほうが風情があっていいんですよ!」と亡き先代の跡を継いだコロボックルヒュッテのご主人が慰めてくれました。

 例によって高みから八島湿原をながめてみました、充分な雨の恵みを受けての緑が綺麗です、明日は是非歩いてみたい!

 ホテルには早めにチェックインし、温泉にゆったりと浸ったのちに明日のエネルギーを十二分に補給しました。


 翌朝目覚めたときは夜半からの雨が続いていましたが、朝食が終わるころには陽が射し始めていました。

 天気予報では予断は許さず午後は雨とのこと、少し早めに八島湿原に向けてホテルを後にしました。

 蓼科山の中腹あたりで昨日ホテルへの道すがら目にした白い葉の植物が群生しているところで途中下車です。

 正体はマタタビでした。外見がよく似たものにハンゲショウ(半夏生、または半化粧)がありますが、マタタビが蔓性木であるのに対しハンゲショウは多年性落葉草です。春から夏にかけて葉の一部が白くなるのは同じです。マタタビの実はネコが大好き?です。

 またこのあたりにはバイカウツギの木も多く見られて一段と緑を増した初夏の木々の中で白いアクセントが印象的です。

ヴィーナスラインのスズラン峠(1760m)を越え、大門峠を横切り、八島湿原へ、、、、

 ここもお定まりの白樺湖が見下ろせる場所です、深田久弥の山岳随筆「日本百名山」のひとつ蓼科山の女神様はなぜか今回はお顔を隠したままでした。

 しかしながらさらに先で家人が八ヶ岳の稜線に富士山らしきものを発見、昨日も訪れた霧ヶ峰富士見台駐車場へ急ぎました。

 右写真の中央に写っているのは確かに富士山です。たまたま通りかかる偶然では50年間のつき合いとはいってもまだ1、2回しかチャンスに恵まれたことはありませんので今回は本当にラッキーでした。 ちなみに富士山、八ヶ岳、霧ヶ峰はいずれも日本百名山」にはいっています。

 八島湿原はもうじきですが、続きは次回ということで、、、、

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