私の好きな「電子工作」も、スイス旅行とこの夏の暑さでエネルギーを使い果たしてしまい、実験ノートの日付を見たら二ヶ月近くブランクが出来ていました。
そこで、リハビリと言っては大げさですが、DDS制御の簡単な実験をしてみました。
DDSとはDirect Digital Synthesizerの略称で、デジタルデーターを与えるとその設定値の周波数をサイン波で出力するICチップです。特にAD社(Analog Devices)のAD98xxシリーズのチップは我々アマチュアにとって一般的で、手元に「AD9834」「AD9851」があり以前にもすこし実験しています。
前述のように、任意の周波数出力を得るにはデジタルデーターをDDSユニットへ、マイクロコントロール・チップ
「AVR( Atmega328)」 経由で送らねばなりません。いわゆるユーザーインターフェースです。
そこで以前から試してみたかったキーパッド(key pad)に思い当たりました。利用するのは「玩具箱」から探し出してきた、古い電話機用のキーパッドです。(写真右)
写真で見られるように12個のキーがありますが、結線図に示すように、それぞれのキーは縦3本、横4本のどれかの交点にあり、コンピュータ(AVR)が7本の線をスキャンしチェックすることで7本の線で12個のスイッチのどれが押されたかを知ることが出来ます。
配線図をおこすまでも無いので、ピン接続を参考までにアップしておきます。
ArduinoとAtmega328のピンは同じもので、呼び方のみ違います。
DDSユニットは信号線は4本だけですが、当然電源ピン、GNDピン(それぞれ2ヶ所)は接続してください。また ピン17(D2)もGNDに落としておく事を忘れないでください。
LCDは液晶パネルの事です。
早速電源を入れ、キーパッドで数字を打ち込んでいくと、電卓のようにLCDの上側に、打ち込んでいく都度数字が表示されます。
右上の写真は 10000000 、すなわち10MHzを打ち込んだところで、次にキーパッドの右下の”#”を打ち込むと確定した数字がLCDの下側に移り、DDSユニットから10MHzのサインウエーブが出力されます。
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