ひさしぶりにオペラ(トスカ Tosca)にでかけました。
家人の記憶によれば、先回トスカを観たのは2003年のことだそうで、もう9年も前の事です。
このオペラはご存知イタリアの作曲家「ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini)」によるもので、初演は1900年1月とされており、まさに110年も前の作品ではありますが、今になってもそのすばらしさは増すばかりで、プッチーニの代表作と言えると思います。
上は今回のトスカのポスターの一部です。
110年前の初演時に使われたポスター(右)(トスカが刺し殺してしまった悪警視総監スカルピアを弔っているシーンです、、、第3幕)とスコアの表紙(下)をネットで見つけましたのでアップしておきます。まさに時は「アール・ヌーボー」真っ盛りといったティストでなかなかです。
また初演の時のフローリア・トスカの衣装スケッチもありましたが、今回の衣装もこれに近いものでした。(右下)
物語はよく知られていますので省略しますが、一口で言えば、画家「カヴァラドッシ」と、その恋人で有名歌手「トスカ」の物語です。画家は脱獄した政治囚の逃亡を助けたために死刑宣告されます。「トスカ」は、彼を救おうと彼女に言い寄る悪警視総監「スカルピア」を殺してしまいますが、「スカルピア」があらかじめ仕組んだ計略で「カヴァラドッシ」は処刑され、「トスカ」もまた彼の後を追って自殺する、、、、というものです。
このオペラにも御多分に洩れず、すばらしいアリアがあります。なかでも第2幕でトスカが歌う「歌に生き、恋に生き」と第3幕でマリオ・カヴァラドッシが歌う「星は光りぬ」は有名です。
そして前者の「歌に生き、恋に生き」は何と言ってもマリア・カラスでしょう。また後者の「星は光りぬ」もプラシド・ドミンゴで決まりです。さいわいマリア・カラスは1950の録音(おそらくSPレコードからのディジタル版)が手元にありましたし、プラシド・ドミンゴも、、、、
今回は、ウイーンの森、バーデン市劇場の公演で、出演者はこの日本公演のため、「オーディションで7人を採用した」とありました。
バローネ・スカルピアBarone Scarpia(バリトン)役の、アンドゥリイ・シュクルファンAndrij Skhurhan(右)はすばらしいと思いました。
とりわけ「アンドゥリイ・シュクルファン」は事実上の主役かつ悪役である「スカルピア」を声はもちろん、役も実にうまくこなしていました。
今回の会場はすこし小さ目(とはいっても千人収容)で、スケール感というよりも出演者の内面的な演技に近寄れたのか、今までに無い興奮と感激をもらうことが出来たすばらしい舞台でした。 というわけで、これはもうイタリアンレストランへディナーに行くしかないでしょう、、、、、
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