2013年5月15日水曜日

RADIOの製作(2) USB 1セグチューナーの広帯域受信機化

 連休前にオーダーしておいた「USB 1セグチューナー」がようやく、はるばる香港から到着しました。
 パソコンでテレビを見ようというわけではありませんが、ネットで昨年の後半くらいからこの「USB 1セグチューナー」を広帯域受信機にするという情報が増えてきたのに気がつきました。

 早速私も実験してみようと思いたち「USB 1セグチューナー」を手に入れるべくネットを探しましたが、結局ebay でとり寄せることにしました。( DVB-T+DAB+FM )といいます。
 このチューナーはどれでも良いわけではなく、RTL2832U というチップが使われていなければなりません。で、高性能といわれているものは国内では入手できないのです。

 でもこの円安の状況でも送料込みで国内より安価に入手できるのは驚きです。(といってもせいぜいランチ1回分の値段ですが、、、、)欠点としては入手までに若干(半月くらい)時間がかかることです。
 上写真は送られてきたパッケージで、大きさの比較のためにボールペンを入れてあります。
 中味は本体(右側の黒いバー状のもの)、リモコン、中央はホイップアンテナ、裏側にアンテナ台と接続線そしてTVを観るためにセッティングする超小型のDVDです。今回は本体と接続線しか使いません。

 右写真は以前に秋葉原で入手したもの( DS-DT305 )との比較です。( DVB-T+DAB+FM )は一回り大きいです。


 例によって早速中味を見てみます。右上がアンテナ端子、左がUSB端子、中央にある28.8MHzの水晶発振子の両側にある2つの黒い正方形が受信用のICです。


 そのうち左側が、今注目のICのRTL2832Lで、右はその拡大写真です。
 カニさんマークとIC名がレーザーで彫られています。このICは各種の復調に必要なデータをUSBを通じてコンピュータに送り、コンピュータはソフトウエアによりFM、AM、SSB、CWなどを復調する、いわゆるSDR(ソフトウェアラジオ Software Defined Radio)を形成します。


 左写真は全体写真の水晶発振子の右にあるチューナーIC( R820T)の拡大写真です。このICはとりわけ高感度で、このICが搭載されているものを探していたのです。

 ちなみに右下は、 DS-DT305です。
 やはり配置は同様で、左側のUSB端子のそばにはRTL2832Lが配置されており、ただ右側のチューナーICが FC1003 となっている点が異なります。

 さてこのチューナーをつかって広帯域受信機にするには、パソコンにソフトウエアをインストールせねばなりません。私はSDRSHARP(SDR#)というソフトを使いました。詳細はSDRSHARPでネットをググるとたくさんの記事が出てきますのでそれを参考に、、、、

 特にインストールするときにダウンロードされるRTL2832Lのドライバーを組み込むZadig.exeというソフトはすばらしいと思いました。
 RTL2832LというICの機能を見通して、本来とは異なる使い方をする、、、、などはソフトのすばらしい勝利でしょう。

 左写真は、パソコンのUSB端子にチューナーを差し込んでFMを試聴しているところです。チューナーのパワーオンインジケータのブルーLEDがきれいです。
 チューナーから延びている線は、アンテナで、窓の外に垂らしてあるビニール線につながっています。
 

 右写真はSDR#によってNHKFM(82.5MHz)を受信しているときのパソコン画面です。
 この、波のように見えるのが周波数のスペクトラムで、左端から右端までが2MHzのスパンで、中央にそびえているのが、ちょうど82.5MHzで、強い電波があるので鋭い山のように見えるのです。ちなみに画面下に見えている橙色のラインはやはり82.5MHzでの電波強度を示しています。

 今回はとりあえずラジオとして機能した(でもFMはなかなかきれいにきこえています)だけですが、広帯域受信機として機能させるにはもうひとつ工夫が必要です。

次回に続く、、、、

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