2013年12月14日土曜日

カンボジアへお寺参り (その4 アンコール遺跡・その1)

 昨日、ダナンからカンボジアまでレシプロ機(ATR-72)で飛びましたが、わずかな距離にもかかわらず、2時間以上かかってしまい少々くたびれました。
 でも、ひさしぶりのホテル・レストランでの食事に満足して(でもドリンクはサービス料込みで2倍以上)ゆっくり休みました。

 さて次の朝は、例によってバイキングです。ホテルは今までの中では一番良く、レストランも広々としていました。

 が、食事はさほど代わり映えしません。
 窓の外に目をやると、ランの花が、、、、うまく木の幹に固定してありました。


通路には、ハスの花の花弁の先を折ってひと回り小さくしたものを水盤一面に敷き詰めた飾りものがあり、南国情緒を高めています(右写真)。




 ロビーの中二階から見たホテルの一部ですが、なかなかいい感じです。
 そして玄関には、誇らしげに五つ星のプレートが、、、、



 そしていよいよアンコール遺跡群に出発です。



 アンコール遺跡群は、前回少しお話しましたが、基本的には左図の③アンコール・ワット寺院の北に位置する城砦都市遺跡アンコール・トムのみが仏教様式、その他はヒンドゥー様式です。

 今回は左図の①と②をご紹介し、残りは次回以降にしたいと思います。



 まず私たちは、右写真の管理オフィスに行き、アンコール遺跡群への入場チケットを購入しました。
 一列に並んで、それぞれの顔写真をとり、ほとんど待つ間もなく、下写真のような入場チケットが交付されました。


 顔の写真がボケてはっきりしませんでしたので私たちは「ボケボケチケット」と呼んでいましたが、これを首にかけて、それぞれの遺跡を巡回するわけです。われわれのチケットは、1週間有効で、40ドルでした。

 再度バスに乗り、最初に目指したのは①のプラサット・クラバンです。(右下写真)

プラサット・クラバン花の寺の意味を持つ、10世紀に造られた細長い羊羹のような形の基壇上に並ぶ5つの煉瓦の塔(祠)からなる小さな寺院です。
 私たちは裏側からお寺に向かって進んでいます。


 左写真は表側から中央のを見たところです。
 あちこちで修復作業が進んでいましたが、このの中も同様でした。
 この祠の中には、ヴィシュヌレリーフが全部で3面あり、右写真は正面のものです。
 ヴィシュヌが、自身の乗り物であるガルーダに跨って座り、4本の腕のそれぞれには蓮華、法螺貝、円盤、棍棒を持っています。


 レンガで造られた祠の外壁にも左写真のような女神像のレリーフが刻まれています。



 基壇の前には神々を守護するかのように獣の像がずらりと並んでいます。
 この向かって一番右、すなわち北側の祠の中にも半ば修復を終えたレリーフがありました。


 両側を信者により守られたヴィシュヌの妻である女神ラクシュミーのレリーフの一対が描写されていました。(左写真、両方ともラクシュミー)
 少し見難いですが、そのうちのは、女神がシヴァのトリシューラ(三叉戟・さすまた)とヴィシュヌの円盤の両方を持ており、おそらくシヴァ神やヴィシュヌ超越する偉大な女神としてラクシュミーを表現しているのでしょう

 近くの水田?には水牛が草を食んでいました。








 さらに私たちはバスに乗り、今回のアンコール遺跡群の中では最も遠い、バンティアイ・スレイへ向けて、北東へ約16km移動します。 そこには前々から楽しみにしている、「東洋のモナリザ」と呼ばれる彫像に会えるはずです。

 バンテアイ・スレイの寺院遺跡に到着です。近くには朝の陽を浴びてハスが開花を始めていました。

 バンテアイ・スレイバンテアイは砦、スレイは女で、「女の砦」を意味するヒンドゥー教の寺院遺跡です。大部分が赤い砂岩により造れており、規模こそ小さいですが、精巧で深く彫られた美しい彫刻が全面に施されています

 したがって観光客には絶大な人気があり、「アンコール美術の至宝」などと賞賛されていますし、中でもデヴァターの彫像は「東洋のモナリザ」とも呼ばれています

 右写真は遺跡を正面から見たものです。入り口には観光客の列が見えます。
 そして左写真は、入り口である門の上部に施された緻密なレリーフです、ぜひ写真をダブルクリックしてみてください。


これらの写真からもバンテアイ・スレイのすばらしさがお分かりいただけると思います。






 








 そして左下写真が「東洋のモナリザ」とも呼ばれるデヴァターの彫像です。


 デヴァターとは、アンコール遺跡特有の要素のひとつで女神を意味していているというその華麗な肢体は寺院の壁面にレリーフとしてデザインされています


 デヴァターは寺院壁面の窓の横や間などに配置されることで、壁面の空白を埋め、壁面に温かさと潤いを与え、さらには寺院に華麗さをも感じさせる存在です。
 これらのおびただしい数のデヴァターひとりひとりに個性があり二つと同じものがないといわれていますが、左写真のデヴァターが「東洋のモナリザ」とも呼ばれるデヴァターの彫像なのです。

 この後私たちは昼食後、ホテルに帰って2時間ほどの休息です。なんとツアーもこの国の人たちと同様に振舞うなどはビックリの体験です。

 というわけで、アンコールワットは午後の昼寝の後に、、、、

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