かねて中学時代の友人との甲信1泊小旅行の約束が、都合で延び延びとなっていたものがようやくにして実現しました。
これまで長い間晴天続きであった天候がなぜか予定日の2日間とも雨、、、、ということで高原のハイキングもならず、急遽伊那市にある「野村陽子植物細密画館(かんてんパパミュージアム)」に立ち寄ることとなりました。
冒頭の写真はそこで求めた絵葉書、ミュージアムのパンフレットそして拾った紅葉です。
野村陽子さんは長野県上伊那郡の生まれで、大学やテキスタイル専門学校で学んだ後、独学で植物細密画(ボタニカルアート)を始め、現在では標高千メートルの清里高原に住み四季折々に咲く野の花を中心に制作中とのことです。
かつてまだ写真のない時代、薬草を見分けるために図譜が作られましたがそれが植物細密画の始まりで、なかには芸術品の域にまで達した素晴らしいものもあります。今日でもルドゥーテの描いたバラの絵は特に有名です。(右写真)
お昼近く幸い雨は小雨になっており、ガーデン内を散策することができました。
上はガーデン内のショップ&レストランです。
後で聞いたところこのガーデンは紅葉もすばらしいということで、幸いにも花なら満開といったタイミングで私たちは訪れたようです。
予想だにしていなかったすばらしい紅葉の空間に飛び込んでしまい、ただその美しさに呆然としてしまいました。陽こそ射してはいませんでしたがその赤や黄色の華やかさは私たちの気持ちを一気に高揚させてくれたのです。
とはいうもののそろそろお昼を、、、、ということになって蕎麦屋さんを目指しました。
栃の木というこのお店はなんでもリニューアルしてまだ間が無いとのことで気持ちよく昼食をとることができました。
メニューは「季節限定 山菜きのこ とうじ蕎麦」としました。あらかじめ火を通してある山菜や きのこ のなべの中に小分けしてある蕎麦の玉をちいさな笊にいれたものをサッとなべで暖めて食べるのです。 最後はオプションのご飯と卵で雑炊にしてすべて完食、、、、これがなかなかおいしかった。
ちなみにとうじ蕎麦のとうじは、なべの中に投ずる、からきているとか。
ちなみにとうじ蕎麦のとうじは、なべの中に投ずる、からきているとか。
一杯になったお腹のためにしばらく野村陽子植物細密画館を探しながら散策です。
この「かんてんぱぱガーデン」はもともと工場敷地であったものを憩いの場にしたとのことで、開発に当たっては元来あった木々をできるだけ生かすように配慮されているとかで、あちこちに大きな木々が茂り、豊かな気持ちにしてくれます。
この「かんてんぱぱガーデン」はもともと工場敷地であったものを憩いの場にしたとのことで、開発に当たっては元来あった木々をできるだけ生かすように配慮されているとかで、あちこちに大きな木々が茂り、豊かな気持ちにしてくれます。
紅葉について調べてみたら面白い記述に出会いました。
多くの紅葉植物とそれに寄生するアブラムシ類との関係が調べられ、紅葉色が鮮やかであるほどアブラムシの寄生が少ないことが発見されたというのです。
紅葉の原因となるアントシアニンやカロテノイドは直接害虫への耐性を高めるわけではないけれども、「十分なアントシアニンやカロテノイドを合成できる自分は耐性が強くて健康なのだから寄生しても成功できないぞ」と呼びかけているとみなせるという説です。
上写真はおそらくコシアブラでしょうか、葉は白く紅葉?していますが、アントシアンやカロテノイドはないのでしょうか?
右写真はドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星)です。
これほどまでに美しく紅葉したドウダンツツジを観るのは初めてですが、何か花のような黄色いものが葉の間に見えました。
帰宅して調べてみたところこれはドウダンツツジの実のようです。
花は白く、垂れ下がって咲くのですが実は上を向いています。この後さらに時が過ぎるとこの黄色い実は茶色になって五弁にはじけて種子を飛ばすのです、上を向くことで少しでも遠くへ飛ばそうというのでしょうか、、、、
野村陽子植物細密画館がみえてきました。
少し高いところにあります、息を弾ませながら登っていきました。
ここは入館料は無料です。入口の傘も紅葉しているような、、、、(下)
彼女は原画を売らないそうで、こちらの部屋にはプリント・コピーしたものが飾ってありました。
もうひとつの部屋はすべて原画が展示してありました。
係りの人にことわったら部屋の外から、人物と一緒ならいいですとのことで、パチリ!
植物細密画(ボタニカルアート)のお約束としては
花は白く、垂れ下がって咲くのですが実は上を向いています。この後さらに時が過ぎるとこの黄色い実は茶色になって五弁にはじけて種子を飛ばすのです、上を向くことで少しでも遠くへ飛ばそうというのでしょうか、、、、
野村陽子植物細密画館がみえてきました。
少し高いところにあります、息を弾ませながら登っていきました。
ここは入館料は無料です。入口の傘も紅葉しているような、、、、(下)
彼女は原画を売らないそうで、こちらの部屋にはプリント・コピーしたものが飾ってありました。
もうひとつの部屋はすべて原画が展示してありました。
係りの人にことわったら部屋の外から、人物と一緒ならいいですとのことで、パチリ!
植物細密画(ボタニカルアート)のお約束としては
1 実物大に描く
2 背景を描かない
3 人工物(植木鉢、花瓶等)を描かない
2 背景を描かない
3 人工物(植木鉢、花瓶等)を描かない
4 植物の持つ特性を変えない
ということですが、これらの作品はもちろんこれに則っており、精緻さを伴った実物大の植物画は意外と大きくかつ迫力があり圧倒されました。
冒頭写真のはがきを何点かとボタニカルアート・レッスン書なるものを求めたのちミュージアムを後にしました。
一本の木でこのように多様な世界がかもし出されるとは今まで知りません、時を忘れて見とれていました。
ということで、おいしい昼食、すばらしいボタニカルアートそして思いがけなかった紅葉のガーデンを後にしてホテルに向かいました。
この続きはまた明日、、、、
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