さて午後はブラジル側からの観光です。
左の地図で示したように、午前中は右下にある、トロッコ列車出発駅から右上、さらに進み、終点まで行き、そこから渡り回廊にて展望台まで歩き、300余あるイグアスの滝の中で最大の滝、「悪魔の咽喉笛」を間近に見下ろす形で見物しました。
中央を左右に分断しているのが、イグアス河で、この河の右側がアルゼンチン、左側がブラジルになります。下部中央に先回紹介した国境の橋があります。
地図でわかるように、右側のアルゼンチン側にはブラジル側に比較して多くの滝がありますが、見物するには当然ブラジル側がベターだと思います。
またこの時点でヘリコプターが飛ぶかどうかは不明でした。
右の写真はブラジルの国立公園入口ですが、多くの観光客が訪れるのにもかかわらず、意外とすっきりした感じがしますが、これは多くの広告看板がないからだと気がつきました。アルゼンチン側も同様でしたが景観保護の観点からしっかり管理されているのでしょう。
左写真は、この建物の中です。入場券を買って、ゲートを通り、先方にあるバスに乗って滝の見物に出発していく仕組みのようです。
我々はツアー客ですので自前のバスが先回りして待っていました。
上の図にあるホテル・ダス・カタラタス(滝のホテル)でバスを降り、そこからブラジル側展望回廊を渡って滝見物です。
このきれいなホテルはイグアス国立公園内に建つ唯一のホテルだそうで、壮大なイグアスの滝はホテル側から目と鼻の先に下写真のように見えています。
さあ出発です。
ここイグアスではもうひとつの名物がいます。 それはハナグマ(鼻熊 クアチ coati)で、愛嬌を振りまき食物をねだりますが、当然それは厳禁です。
時には人の持っている食べ物などを失敬するそうで、見かけによらず獰猛なようで要注意です。
このハナグマもまるまると太って、、、、
アルゼンチン側にある滝の多くはこのように二段になっています。そしてその数の多い事、、、、本当に壮観です。
滝の上部が横一線になっているのは、河面が広く、そこから一斉に流れ落ちている事によるものです。
写真の下方にはボートに乗り込んでこの川を遡り、滝見物をしながら、ゴールの「悪魔の咽喉笛」の滝つぼを目指すの人たちが写っています。
とおくを見通せる地点に来ました。中央上部に上流の河面そして「悪魔の咽喉笛」が水煙を上げているのが望まれます。
今は乾季のはずですが、河の水がにごっているのはいつになく水量が多いということでしょう。
当然のことながら、この地域の水資源を有用化するプロジェクトがおこなわれてきました。 世界最大の水力発電所であるイタイプ発電所(発電出力は1,400万キロワット)は、イグアスの滝からさほど遠くないパラグアイとブラジルの国境にあり(正確にはイグアス河が少し下流で合流するパラナ河の上流)、エネルギー源の少ないこの地域の国々にとって重要なものとなっています。
河幅がせまく、水の流れは圧倒されるほどに多く、迫力があります。
写真に見えているように、このあたりは滝があげる水煙と瀑風によってあっというまにずぶぬれになってしまうので、あらかじめ用意した防水具を皆それぞれに身につけています。わたしたちは山で使う雨具上下を持参しましたが、防水は完璧でした。(遠路ここまで運んだ甲斐がありました)
回廊上から下流を見たところです。
写真ではなかなかその迫力が表現できないのが残念です、、、、
この写真は多少、臨場感があります。
左中央にこれから行く回廊の突き当りが見えますが、そこから「悪魔の咽喉笛」が見えるということです、、、、
さらに進むとまた別の景観が、、、、
かつてここを訪問した米大統領夫人が思わず「ナイアガラがかわいそう、、、、」と口走ったという逸話はおそらく真実だったと思いますョ。
ついに回廊の先端に到着というより、瀑風による強烈な横殴りの水と風に逆らってようやくたどり着きました。(脆弱な?防水装備の人たちは途中で引き返していきました。)
ほんの一瞬風がやんだタイミングでシャッターを切りました。
中央、遠方に「悪魔の咽喉笛」が偶然日の光を浴びている様子が、なんとも神々しく見えた一瞬です。
これは河面からうえに上がるエレベーター塔で、午前中のアルゼンチン側の展望台から霞んで見えていたものです。
右写真は上昇するエレベーターの中からシャッターを切ったものですが、滝の上方はかなり雲も晴れ、ところどころ青空が見えています。
「ヘリコプターが飛べる!」という情報が入ったのはこの直後でした。
思わずみんなで{バンザイ!!!」
ヘリポートから順次空からのイグアスの滝を見物です。
上昇してしばらくで、前方に水煙が見えてきました。「あ! 滝だ!」
「悪魔の咽喉笛」の部分にかなり接近したときの写真です。
左側が赤っぽいのは、光線の加減で窓移りしているからです。
渡り回廊と展望台が見えています。(どの写真もクリックで大きくなります)
イグアスの滝をほぼ下流側から観た景色です、多くの滝の全容がよくわかります。
左側に前述の「ホテル・ダス・カタラタス(滝のホテル)」が見えています。先刻、ここから河辺の回廊に降りていったのです。
また中央に見えるのが「セント・マルチィン島」です。もちろん左上の水煙が「悪魔の咽喉笛」だということはいまでは容易にわかります。
ということで、空からの見物も無事にこなし、本日の予定は終了です。明日はリマへ帰りますが、途中アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで少し観光の予定です。
2 件のコメント:
イグアスの滝の迫力に圧倒されて ブログに見入りました。写真も 素晴らしい!
いつも 楽しみに 拝見しています。
rota520さん、先日はお久しぶりでした。晴れて名乗りをあげる事が出来て良かったです。
さっそく書き込みもいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
コメントを投稿