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と、言う事で気合を入れて(その2)を書きました。今回は製作構想ということで、どのような真空管試験機を作るのか、という点に触れてみます。
左写真はこの世界では超有名なアメリカの軍隊で使用された簡易型真空管試験機 TV-7 です。
ある意味ではこれは兵器ですので、その洗練された?テイストは同好の士にとっては垂涎ものです。私がこのTV-7に出会ったのはもう50年以上昔で、そのころは行くところに行けばそれこそゴロゴロしていましたが、まだ勉強不足であまり欲しいとは思いませんでした。
また何十年か経て、欲しいと思ったときはかなり高額になっており、また簡易型とはいえ結構大きなものなので二の足を踏んでいるうちに本当に手の届かないお宝になってしまいました。
このTV-7の特徴は真空管の優劣が簡単に計測出来、gm値をメータの表示とレンジ切り替えによって直読できることにあります。要は戦場で通信機器がおかしいな?と思ったらこの装置に真空管をさしてGOかNOGOかを判定するものなのです。
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デザインテイストは私も好きなのですが、いざ使うとなると何か物足りなさを感じます。(簡易、堅牢が主)
そのうちにイギリス生まれの AVO CT160 を知りました。
さすがにこちらは真空管の諸特性を測定できるようにいろいろ考えてあるようで、特に気に入ったのは、ダイヤルをセットするだけでかなり正確に電圧値などが設定できるようになっているらしい点です。
また、インターナットでドイツの「 Röhrenprüfgeräte(チューブテスター)」というサイトをみつけその歴史を含めてシッカリ勉強させていただきました。
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そして多くの真空管試験機を見ていくうちに「これだけはやってみたい、、、、」というメカニズムを見つけました。
一般に真空管試験機では、真空管のピンにどのような信号回路を接続するかというメカニズムにかなりのスペースを取られますが(電極などのピン配置が真空管ごとに異なる場合が多い)、上写真の例ではきわめてスマートにこの問題を解決しています。
すなわち、白丸で示した、多くの穴が開いたベーク版の上に、右下のように黄色い「カルテ」をきっちりと置き、指示された部分(穴が開いている)に写真のようにピンを差し込めばOKです。
さらに気が効いているのはカルテにいろいろなデータをあらかじめ記入しておく事が出来る点です、これにはまいりました。そしてカルテは真空管の種類ごとに左のスペースに格納されます。
となるともう自分で製作するしかありません。
となるともう自分で製作するしかありません。
ということでおおよその構想がまとまったのは、(その1)にも書いたように約10年、、、、おおげさな!!!
1. できるだけコンパクトにまとめる。
2. gm直読機能は必要
3. 真空管はGT,MT(9p、7p)の3種類のみ、STなどその他はアダプタで。
4. 入力値(電圧、電流)は精度の良いダイヤル式とし、メータでの確認をしない。
5. プレート電流が100mA以上の場合は、手持ち部品で別途バラック回路で実施。
6. メータは中央に1個だけ。(精密に読み取るための外部端子を別途備える)
(DMMが安価に入手できるが、DMMがずらりと並んだ様は想像するのもいや!)
(DMMが安価に入手できるが、DMMがずらりと並んだ様は想像するのもいや!)
、、、、ということで、いよいよ次回からはより具体的に、、、
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