2013年7月8日月曜日

遥か南米へ4万キロの旅 その6(マチュピチュに向けて)

 昨日、いや今日の1時過ぎに着いたホテルを、5時起床6時過ぎに今回の旅行のメインイヴェント、マチュピチュ目指して空港へ向けて出発です。

 今回もリマのホテルから2泊3日の旅に出るイメージで、荷物も最小限度にしました。ただし預けた残りの荷物とはマチュピチュ村で2泊した次の日の宿泊地であるウルバンバで合流し、このホテルには戻りません。
 上図のように、今回はリマからクスコまで約560kmを1時間20分かけて飛行機で移動します。

 あとは、クスコからバスで、オリャンタイタンボまで行き、そこから地球上で2番目に標高の高い場所を走る列車(一番はチベット鉄道)とされるペルートレインでアグアスカリエンテス(マチュピチュ村)までの約75kmを今度は時間をかけて進みます。
 このマチュピチュ行きで気をつけなければならないのは、高山病なのです。最初に飛行機でいきなり到着するクスコは、約3400m、そしてマチュピチュ村は約2000mのところにあります。

 下の図に示しておきましたが、マチュピチュ行きは図の下から始まって上で終わります。

 このなかで最も標高が高いのはクスコで、マチュピチュは皆がイメージしているより遥かに低いところにあります。
 クスコからマチュピチュ村に下っていって、マチュピチュ村で2泊し、さらにウルバンバで1泊して、体を慣らした後、クスコに上ってくるのです。

朝のリマ空港はラッシュです。次々と着陸する便のはざまを縫って、少し遅れましたが無事出発です。

 地上は少し曇り気味の空でしたが、上空は冬に近いとはいえ熱帯の澄んだ空です。

 やがて雪を冠ったアンデスの山々が眼下に見えてきました。クスコまで1時間20分ですが、東京から、青森や岡山に行く距離です。

 お茶の時間のとき、前から気になっていた「インカ・コーラ」なるものをオーダーしました。
 何か無理やり味をつけたサイダーのようなもので、むかし高度成長時代に盛夏に会社で飲んだビタミンB1剤を思い出しました。左に写っているのはスナックの箱でこれも、、、、でした。

 アンデスには5~6000m級の山々が多いのですが、これはクスコに到着する少し前に見た、サルカンタイ山( 6264m Mt.Salkantay )ではないでしょうか。

 クスコの町が見えてきました。町全体がユネスコの世界遺産に登録されているだけあって、雰囲気満点です。
 町の中央に滑走路が見えます。

 右写真の上方に滑走路が見えてきました。左へ旋回しながらどんどん下降していきます。なにせここは海抜3400mの高地ですので、多少の緊張は禁じ得ません。



 無事に着陸です。ここもタラップから降り立ち、ターミナルビルへ、といっても目と鼻の先ですが、、、

 空は限りなく青いです。
 空港の中には金色のインカ・マスク?がお迎えです。


飛行場から一歩出ると、何か空気まで違うかのような不思議な気持ちになりました。単に空気が薄いだけ、、、、いやいや歴史と風土を感じます。



 バスに乗ったら、早々に写真のような小型酸素ボンベが配られました。やはり気をつけねば、、、、

 クスコの町に入ってきました。インカ帝国の何代目かの王様の像です。

 町のあちこちにこのような像やモニュメントを目にしますが、広告・看板類はあまり目立ちません。建物も大きなものはなく、町の色もほとんど茶色一色に見えます。

 町の中央にある大広場(アルマス広場)で、
「クスコの市街は、1983年、世界遺産(文化遺産)に登録された」ことを示すプレートを見つけました。


 左写真はカテドラル(大聖堂)です。
 青い空と緑の芝生、建物そして国旗それぞれの色がうまく溶け合って美しいです。


インカとスペインの融合とされるラ・コンパニア・デ・ヘスス教会もこのアルマス広場に面しています。


 おりしもお祭りの行列が、太鼓とラッパの音もにぎやかに通りかかりました。山車のようなものもあります。



 行列の先頭にはかわいらしい白い服の少女が路に花を撒きながら進み、華やかさをいや増しています。



 私たちは昼食をとるために、アルマス広場をはさんで、カテドラルと反対側にあるレストランに入りました。このレストランは二階にありますが、入ってびっくり、考えていたよりも広く、この地にふさわしい内装で皆口々に、、、、満足、、、、




 加えてランチ(本当はランチボックスをバスのなかで食べるはずだった)がすばらしくまたまた大満足です。 写真はランチボックスの中身です。 デザートのフルーツもついていました。さっそくビールをオーダーして、「いただきます、、、、」


 あれやこれやしているうちに、部屋の隅から陽気な音楽が鳴り始めました。
 民俗楽器を使用したグループです。
 おや、あれはたしか「コンドルは飛んでいく El Condor Pasa
」だっけ???

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 昼食後、バスでマチュピチュ村行きのペルートレインに乗車すべくウルバンバ経由でオリャンタイタンボ駅に向かいます。
 峠を越えるあたりで、バスの前方に ヴェロニカ Veronica 5682mがみえています。

 現地の人が手作りのお土産を売っているところで小休止です。先方にやはり、ヴェロニカ山がみえます。家人はここでアルパカの帽子をゲット、、、、


 すぐそばで日干し煉瓦を作っていました。裏山の土に藁を水で混ぜて練り、型に入れて、後はひたすら干すだけです。

 そしてこんな具合に家を作ります。さすがに屋根は、材木や瓦などを使うようです。

 裏山を見て驚きました。インカの段々畑です、、、、あ、ここはマチュピチュでなくてもインカなんだ、、、、
 その後注意してみるとあちこちに見られました。



 ほどなくオリャンタイタンボ駅に到着し、列車に乗り込みます。
 感じはスイスの氷河特急に良く似ています。

 このペルートレインはオリエント急行を運行するオリエント・エクスプレス・ホテルズとペルー資本によって共同運営されているとのこと、
どうりで列車のカラーリングもそれらしく、、、、


 ペルートレインはこのような渓谷を川に沿って走っています。この川はウルバンバ川でクスコのほうからマチュピチュにまで流れ下っていきます。

 これは列車から見た、インカトレール(インカ道)の出発点にある有名な吊橋です。インカ道をトレッキングする人たちにはよりひとしおでしょう。もちろん歴史的な場所である事も証明されています。

 この路線は単線なので、上り下りの列車の交換所がところどころにありますが、車内から機関車を見たところです。

 また、こんなカワイイ列車も見られました。




 車内サービスもあり、約1時間半の列車もそれほど退屈することなく終点のアグアスカリエンテス(マチュピチュ村)駅に到着です。
 時刻は夕方の5時ですが、晩秋かつ谷合の終着駅はもう薄暗くなり始めています。(左下





 マチュピチュ村の中央を流れる川の橋を渡ってホテルに急ぎます。



川はそれほど大きくはありませんが、今は渇水期なので、、、、





 これがマチュピチュ村銀座通り?
比較的狭い通りですがハイカースタイルの人がひっきりなしに歩いています。
 明日はこの人たちが全員マチュピチュに登っていくんだ!!!


 ようやくホテルに到着です。

さて明日はいよいよマチュピチュです!!!

2 件のコメント:

かりや さんのコメント...

難しい地名が沢山出てきますよね・・・・物凄く懐かしく思い出しています。
私たちはリマを出発した日にクスコを観光して、標高の低いウルバンバ渓谷まで下って泊まり、翌日から1泊2日でアグアスカリエンテスに行きました。
一度クスコで体を高度に慣らしたので、マチュピチュから戻った日にクスコで泊っても高山病にはなりませんでした。苦しかった人もいたようでしたが。
自分用に書いた写真集と旅行記を持ち出してきて、もう一度旅行している気分になりました。

悠悠櫻 さんのコメント...

 かつての楽しい想い出をつむぐ一助になっているとしたら幸甚です。
 どうも私のブログは長くなっていけません。
 南米のたびもあと3回くらいなのですが、猛暑のせいか、どうも筆が進みません。」