残念ながら接岸岸壁は立ち入ることができず、少しとおくから全形を眺めるだけにとどまりました。(左写真)
海王丸は日本の航海練習船であり、大型練習帆船です。現在の海王丸は2代目で、初代は1930年(昭和5年)に進水し約半世紀にわたり「海の貴婦人」として親しまれてきました。
富山新港の海王丸パークで恒久的に係留中の
初代海王丸です。(ネットより)
|
その後海王丸II世が1989年(平成元年)に改装・大型化して就航し、そのあとを引き継いでいますが、ちなみに建造は民間の寄付でなされたそうです。
海王丸II世の主な諸元は、総トン数 2,556トン、船型は「4檣バーク型帆船」で全長 110.09 m 、全幅 13.8 m 、船楼甲板からのメインマスト高は43.5 m あり、総帆数は36枚で総面積は2760平方メートルです。
この規模の大型帆船は今では珍しく世界でもあまり多くはありません。
この海王丸の姉妹船に日本丸があります。
日本丸も海王丸と同じく初代は1930年(昭和5年)に進水し「太平洋の白鳥」などと呼ばれ親しまれてきましたが、1984年(昭和59年)に退役しています。
日本丸は退役間近な1976年に、米国建国200年祭の主要行事である「帆船パレード」(左ポスター)に参加するため老骨に鞭打って太平洋を渡り、ニューヨークまで遠洋航海をしました。
まさにそのとき私は出張でニューヨークにいたのです。
そのような歴史的な行事があるとはまったく知らず、現地での大騒ぎでそれと知り、マンハッタンに出かけたのです。
右に示した、当時の写真にあるように、ハドソン川の岸辺は人々でごった返していました、川の中ほどを帆船が進んでいますが、このように帆船が、次から次へと通り過ぎて行きました。
その数は 世界中から集まったToll Ship と呼ばれる大型帆船だけでも21隻で、そのなかに日本丸もいたのです。
まさにそのとき私は出張でニューヨークにいたのです。
当時の写真(ネットより) |
右に示した、当時の写真にあるように、ハドソン川の岸辺は人々でごった返していました、川の中ほどを帆船が進んでいますが、このように帆船が、次から次へと通り過ぎて行きました。
消火艇の放水アーチのなかを自由の女神 を背景に進むパレード先頭の イーグル号(米) (ネットより) |
右写真はネットでようやくみつけた日本丸です。
右手に自由の女神が見えています。川の中にゴミのように見えているのはお祭りを祝っている大小とりどりの船です。
当日のニューヨークタイムズも見つけました。
ニューヨークの摩天楼を背に先導する放水アーチとイーグルです。さすがにプロのカメラマンはしっかりと決めています。
ニューヨークの摩天楼を背に先導する放水アーチとイーグルです。さすがにプロのカメラマンはしっかりと決めています。
1976年といえばもう38年も昔のことですが、今回海王丸を見て当時のことを昨日のことのように思い出しました。
懐かしい思い出に浸った蒲郡の夕暮れでした。
1 件のコメント:
ボストン在住の者です、あと数年でアメリカ建国250年です。私は小学生の時に建国200年の帆船パレードの記事を興味深く読みました。そのことをブログに綴りたくて調べておりましたら、こちらの記事にたどり着けました。こんな風にまとめていただいて、本当に嬉しいです。日本丸の記事を読んだ幼い頃の記憶が蘇りました。ありがとうございました。
コメントを投稿